稲刈り、収穫の時
なごみの郷の支援企業、大和ハウジングの飯島社長が田んぼを購入し3年目の秋・稲刈りがやってきました。待ちに待った収穫イベントの開催です。なごみの郷の会員の多くは首都圏からの移住者。家庭菜園のある暮らしに憧れ、念願の野菜づくりを始める人は多いものの、田植えや稲刈りの経験を持つ人は稀、というよりほとんどの方が未体験です。
そこで田植えや稲刈りの際は、会員さんにも参加いただく、農業を体験する企画が生まれたのです。今年の稲刈りには15名の会員さんが参加。うち初体験者が3名、あとの12名は初回から参加くださっている熟練者たちです。ベテラン組は、「今年はできがいいわねー」などと(3年目の)経験に裏打ちされた余裕を見せています。でも不肖は覚えています。最初の田植えの時、尻もちをついて「誰かー助けてー」と叫んでいた貴方の勇姿を(笑)。
さて、この数日前、茨城を台風15号が直撃しました。大和ハウジング農業部が手塩にかけて育てた稲たちは大丈夫なのか、実は非常に心配していました。しかし、屋根瓦が飛んだり、停電が続いたりで、稲の様子を見に来る余裕がなかったのです。幸いあの強風に打ち負けて倒れた稲は一本もありませんでした。見事耐え抜いてくれた健気な稲たちなのでした。
麦わら帽子の飯島社長から作業開始の号令がかかります。田んぼの広さは3.3反。収穫予想量は28俵。15名程度が手作業で刈るにはあまりの広さです。新人組は圧倒的な広さに若干プレッシャーを感じている様子。しかし、ベテラン組は知っています。人手の稲刈りはコンバインでは刈り取りにくい土手の周りだけであることを。
「去年より、稲刈りが上手になった感じね。」「そうね、でもきっと気のせいよ。」そんな会話をはさみつつ、それでも2時間、皆、汗だくになって刈りつづけました。北浦からそよぐ風が汗ばんだ肌を心地よく抜けていきます。土手に拡げたブルーシートに集まって、お弁当を頂きます。そこへコンバイン登場。2時間もかけてたいして刈れなかった我々の作業をあざ笑うかのように、コンバインはガンガンと刈り上げていきます。運転席にはいつもお願いしている地元の本職農家さん。運転さばきは見事の一言、かっこいいなぁ。
作業は無事終了。春の田植え、秋の稲刈りに参加した会員さんには、もれなく茨城産高級こしひかり「みのる米」5kgが進呈されます。自分で植えて刈ったお米をいただけるのは明日の夕方です。楽しみですね。皆様、お疲れさまでした!