なごみの郷・初めての防災訓練

ご存知でしたか?9月1日は「防災の日」です。制定は1960年、由来は1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんだものだそう。2011年3.11東関東大震災から早8年が経過し、まだその傷跡が癒えない東北の皆様に改めてお見舞いを申し上げつつ、なごみの郷としても、あの大震災を忘れてはならぬという決意をもって「防災訓練」を実施する運びとなった次第です。

鹿嶋には、鹿島神宮に祀られている「要石」を詠んだ「ゆるげどもよもや抜けじの要石、鹿島の神のあらん限りは」という歌があります。大地震の原因となるオオナマズを要石が抑え込んでいるため、鹿嶋には地震が来ないという内容です。実際、3.11の時も、鹿嶋は意外と被害が小さかったとのこと(なごみの郷ができたのは4年前。当時、不肖はまだ東京人でした)。

実際、鹿嶋は地盤が固く、地元には地震には強いという気分が蔓延しています。しかし、災害はいつやってくるかわかりません。まして、なごみの郷の会員さんには高齢者が多く、なかにはだいぶ足腰が弱っている方もいらっしゃいます。とにかく何かがあった時、郷ができることをしっかりと把握しておくに越したことはありません。

集中豪雨による避難勧告が発令されたという想定で、津賀地区という一部区域の高齢者と生活サポーターさんに訓練協力をしていただくことになりました。
午前10時。郷が開発した「なごみの郷ネット」という会員限定のSNSに、理事長が「避難勧告が発令されました。各ブロック長を中心に、会員の安否を確認し、高齢者を指定避難場所「ふれあいセンター」に避難させてください」というメッセージを書き込みます。同時に、女性スタッフが、ブロック長に電話で避難を要請します。

メッセージをiPadと電話の両方で受け取ったブロック長&サポーターのチームリーダーは、配下のサポーターと連携し、担当地区の高齢者会員宅へ救出に出向きます。途中、水害や電線が切れているなどの状況を発見した際、iPadで撮影し、事務局へ報告します。3.11の時、携帯は通じませんでした。それ故のiPad活用実験というのが今回の隠れた課題であります。

各サポーターから得た被災情報は、最終的に市役所の防災課へ転送され、災害情報として活用される想定です。結構、てんこ盛りの避難訓練計画を作成していたわけです。

結果はいかに!
いろいろと課題があることが判明しました。iPadのメッセージは着信音がしないから、結局は電話が必要だし、避難場所を知らない方もいらっしゃったし、一部のサポーターには連絡がいかなかったり、、、、しかしです。問題が明確になったことは大きな収穫でした。 これからひとつずつ改善策を具現化していこうと、意を新たにした一日となりました。
(長文にお付き合いくださり、ありがとうございます。)