第2回なごみの郷フォーラム・開催!

さる7月21日。酷暑にもかかわらず、総勢90名もの会員さんにお集まりいただき、第2回なごみの郷フォーラムが大盛況のうちに幕を閉じました。第1回目は気負い過ぎて、コンテンツをてんこ盛りにした結果、危うくスタッフが倒れるのではないか!というところまで自らを追い詰めてしまいました。その反省から今回は講演を3テーマに厳選。それでも限られた予算のなかで、いかに喜んでいただけるかを考え続けた苦難の道のりでありました。

1)高齢者における防犯対策、2)介護施設サービスの利用方法、3)終活ノートの意義と役割。講師には鹿嶋警察署さんをはじめ、なごみの郷の法人会員でもある特別養護老人ホーム・松寿園副施設長の飯岡さん、NPOさわやかネットの代表佐藤さんという、まさにその道の先達ばかり。

聴衆はもちろん、なごみの郷の会員さんですから、大半は65歳以上。演題はまさにターゲットに沿ったものばかりですが、だからこそ、本当は聞きたくない話ばかりなのです。だって、介護が必要になったらどうする?とか、身寄りがない人間が自立できなくなるとどうなる?とか。あー、それはわかっているけど、考えたくないのよ!という会員さんも多かったことでしょう。とくに3番目の「終活ノート」に至っては、「死ぬための話なんて聞きたくないなぁ」というヒソヒソ話も聞こえていました。

それなのに結論を申し上げると大成功。なぜでしょうか。介護にしても終活にしても知識と情報を得ることは、避けられない不安と対峙し、リスクを可能なまで低減させることであり、つまりは明日をより精一杯生きることなのだと気付かされたからなのです。講師の先生方の実績に裏打ちされたご提言は、会場の皆に、将来の不安に立ち向かう勇気を授けてくださいました。

大ヒットした映画「ROSE」の中で、ベッドミドラーは歌います。

And the soul afraid of dying, That never learns to live

死ぬことを恐れている魂、それでは生きることの意味を学べないちょっとしんみりとしつつ、心の奥底から力が湧き出てくるフォーラムでありました。講師の先生方、準備や後片付けをお手伝いいただいた有志の皆様、本当にありがとうございました!